ドイツ靴へのインソール加工過程

ドイツ靴にインソール加工過程を公表します。
クライアント 64歳 女性 外反母趾 「左足だけ歩いていて前に滑ってく感じがする!」
 歩行分析・・・左足の踵接地時、左足関節が底屈傾向で接地が弱く、足趾も足底接地時に屈曲位をとる。

 処置ー後足部を低く削り、横アーチ部分が高すぎるので削り、立方骨のパッドを付け距骨下関節を回外傾向にして重心移動を緩やかにする。

              加工過程

 
 ①元型


 ②既製インソールの抜去 

 

 
 ③表皮の剥離 ドイツ製剥離剤を使用します。

 


  ④研磨処理 スポンジを取り除き、高い部分を削ります。

 

 ⑤1mmシート、立方骨パッド貼付します。


 ⑥傾斜シート貼付します。

 
 ⑦のり接着します  外側縁はフランス製のりで強めに、全面にはドイツ製のりで弱めに接着します。

 
 ⑧歩行チェックし完成です。剥離剤を使用しますのでタンニン(皮の成分)が少し滲む場合があります。

クライアントの感想・・とても快適に歩け、足が前に滑らなくなくなりました。もっと早く治してもらえばよかった。